こんにちは。七尾なおです!
だいぶ前から気になっていた万年筆ですが、ついにデビューすることにしました。
使ったことのない人からすると、かなりとっつきにくいイメージのある万年筆ですが、実際のところはどうだったのでしょう?万年筆についてはずぶの素人、七尾がレポートします!
万年筆への絶対的な苦手意識
万年筆って書きにくい。
もうずっと昔に、たまたま手にした万年筆を使った時の感想です。まだ子どもだったかなぁ。ちゃんとした向きで持たないとまともに書けないし、突然文字がかすれたり、太さも一定じゃない。とにかく、こんな使いにくいペンは初めてだ!と思いました。
それからと言うもの、万年筆はわたしにとって異世界の筆記用具。存在は知っていても、触れ合うこともなく、触れ合おうとすることもなく、ただただ月日が流れていきました。
kakuno(カクノ)との出会い
再び、万年筆に対して興味を持つようになったのはつい最近のことです。文具系ブログを読むようになると、嫌でも目につくのが万年筆について書かれた記事。いろいろな人のブログを読めば読むほど、万年筆ってやつは奥深く、ただの筆記用具だという一方で高級な嗜好品でもあるような風格を持っていることがわかりました。
あと、どうやらその魅力はするするとした書き味だとか。
するする?その感覚が、どうにもピンとこないのです。だって、わたしの記憶に残っている万年筆は、書きやすさとは無縁のところにいるんですから。
果たしてそれは本当だろうか?と、好奇心がむくむくと湧いてきました。
そこで、いっちょ万年筆を使ってみるか!と思い立ったわけですが、なにせヤツらは高級な嗜好品なのです。高い。高いんだ。ふだん1本100円そこらのペンを愛用しているわたしにとって、1本何千円、何万円もする万年筆は完全な贅沢品。そう簡単には手が出ません。
そんな時に知ったのが、パイロットの『kakuno(カクノ)』です。
子どもでも使いやすく考えられている万年筆で、はじめて万年筆を使う人にもぴったりと謳われています。実際にネットでの評判もかなり良く、長年万年筆を愛用しているような方も「初めはちゃちな印象を受けたけれど、意外にも品質はしっかりとしていた」とレビューしています。
しかも、極めつけは1本1,000円というお買い得さ。これなら買える!
儀式めいたひと手間がオツな万年筆
先日、たまたま少し改まった文書を書く必要に迫られたので、良い機会だと思って kakuno(カクノ)を購入しました。デザインがとっても可愛らしいですよね。
万年筆 カクノ | 筆記具 | 万年筆 | 万年筆 | 製品情報 | PILOT
ワクワクしながら開けてみると、中には本体とインキカートリッジが入っています。カチカチッとノックすればすぐに書けるボールペンとは違って、万年筆はインキを本体にセットするというひと手間が必要なんですね。
このカクノはカートリッジを差し込むだけなのでお手軽ですが、コンバーター式の万年筆はインキびんから吸入して…という使い方をします。この作業がちょっとした儀式のようでたまらない、至福のひと時だと、どなたかが言っていたような気がします。
手のかかる子ほどいとおしい
カクノにカートリッジを装着してから書けるようになるまで、思っていたよりも時間がかかりましたが、無事に文字が書けるようになった時は「書けた!」とひとり声を上げて喜びました。
たかだかペンからインクが出てきただけで、こんなにも感動できるなんてある意味ですごいです。この一筋縄ではいかない感じが、万年筆が長年にわたって多くの人を魅了し続ける所以なのかもしれません。
さて、肝心の書き心地ですが、やはり初めのうちは違和感が…。書き慣れたボールペンとは違いますから、なんだか字がうまく書けません。うっすらと頭に残っていた万年筆の記憶と比べると、かなりマシだとは感じましたが、多少の慣れは必要ですね。もしかしたら、わたしが絶望的にヘタなのかもしれませんが。
とは言え、何度か書き損じを繰り返すうちにペンのクセもわかってきて、そこそこ書けるようになりました。慣れてくると、確かにこれはいいかもしれない。ボールペンと比べて文字に強弱がつき、品のあるひと味違った仕上がりになります。
万年筆は『大人の文具』というイメージでしたが、実際に使ってみて「まさに」だと実感しました。
kakuno(カクノ)まとめ
こども、初心者のデビューにおすすめと絶賛されているカクノを使ってみたレポートをお送りしました。
何千円、何万円もする万年筆の書き味はまだ未知の世界ですので比較することはできませんが、「とりあえず万年筆を使ってみよう」という方にはぴったりです。
カクノをきっかけに、めくるめく万年筆ワールドにどっぷり浸かってゆくのも悪くない。そう思わせてくれる一本ですよ。