こんにちは。七尾なおです。
先日学生さんへインタビューする仕事があったのですが、その際に質問を受けました。聞かれて改めて考えることってあるもんだなぁと思ったので、そのときのことをまとめています。
きっかけは、インタビュアー志望の学生さん
わたしはライターをしてますが、先日とある学校で学生さんにインタビューする仕事をしてきました。事前資料としてもらった内容に、「学校の課外活動の一環として、校外の方にインタビューをしている。そのため、逆に質問を受けるかもしれません」とありました。
正直、最初それを見たときは「げっ」と思いましたねー。だってわたし、インタビューらしいインタビューの仕事ってまだそれほど経験がありません。というか、ライターとしての経験だってまだまだなんですよ。
それが学生さんから質問を受けて、アドバイスをしろと?いやいやいやいや、おこがましいにも程がある!と。
とはいえ、聞かれたことには答えてあげないと。それが大人の役割ってもんだよな、うん……。
そんな、ちょっと気が重い感じで仕事に向かいました。
質問その1:あいづちの多さ
こちらのインタビューが一通り終わってから、まず聞かれたのが「あいづちが多いなって感じたんですが、それはあえてそうしてるんですか?」というもの。
あー、そういうとこ見られてたのか。と思って、ちょっと恥ずかしくなった瞬間です。笑
これに対しては、ざっくり言えばイエスと答えました。
インタビューは相手に話してもらってナンボですから、どんどん言葉を引き出さねばなりません。そのためには、「私の話が、目の前の人にちゃんと聞いてもらえているな」という印象が大事だと思うんですよね。
いくらお話好きな人でも、反応がまったく返ってこなければ「ちゃんと聞いてる?」と不安になり、次の言葉が出てきにくくなるはずです。
もちろんお話好きな人、話し慣れている人ばかりが取材対象者になるわけではありませんから、どんな人でもなるべく話しやすいような場を作らないといけない。
そのため、相手の目を見て話を聞く、「はい」「ええ」「そうなんですか」などあいづちのバリエーションを持たせる、時々相手の言ったことをオウム返しする、といったことは意識してやっている……つもりです。
まあ、あくまでも個人的な心構えですけどね。自分だったらそうされた方が話しやすいかなぁ、と感じることを実践するようにしています。
質問その2:一番大事にしていること
次にされた質問が「インタビューするときに一番大事にしていること、これだけは譲れない!っていうこだわりみたいなものはありますか?」でした。
これは一瞬、答えに詰まってしまいました。できればわたしが、ベテランさんのご意見を聞いてみたいと思ったくらい。笑
で、わたしはというと「インタビューのやり方って人それぞれなので、これが正解ってものはないと思うんだけど」と前置きしたうえで、「謙虚さ」だと答えました。
インタビュアーとインタビュイーは基本的には対等な関係だと思いますが、「相手のお時間をいただいて話してもらっている」わけですよね。そこには相手がどんな人か?はあまり関係ないと思っています。年下だとか、そういうの関係なく敬意をはらう、というか。
とくにわたしの場合、恥ずかしいほどの世間知らずでモノを知らなすぎるので、どんな人と話しても新しい発見があるし、「教えていただいた」という感覚が強いです。加えて、モノを知らない自覚があるので、普通の人よりもたくさんのことを説明してもらわないとわからないことも多い。
そういう意味で謙虚な姿勢と、感謝の心は常に大事にしたいなと思っています。
もしかしたら、もう少しテクニック的なものを聞きたかったのかもしれないけれど……残念ながら人に教えられるようなテクニックやらスキルは持っていないので、わたしなりの心構えということで、勘弁していただきました(^_^;)
聞かれることで、見つめ直す機会になる
こうやって質問を受けて答えることで、改めて自分を見つめ直すというか、考え方の整理ができたなと思いました。
正直「なにか聞かれてもちゃんと答えられるか自信がないな」と思っていましたが、意外と大丈夫でしたね。「あ、わたしなりにいろいろ考えてやってんだな……」と、なんか他人事みたいに再認識したりして。
というわけで、良い経験ができたなーと思います。
他の方がインタビューしているところとかも、見てみたいですよね。きっと勉強になるし、自分の仕事に活かせるものも見つかりそうです。
あんまりベテランの方のを見ると、自分との差にガッカリするんですけど。それもまあ、勉強です。