こんにちは!七尾なおです。
「世間の目が…」とか、「年相応に…」とか、もういい加減やめない?
いいよねそんなもんどーだって!つまんないし!
ってお話です。
「好きなこと」のルーツは子ども~10代前半にあった
昔っから、服の趣味がやや変わっていたように思います。
フリルやレースなど乙女チックなものが好き、人とかぶらない個性的なものが好き。それがまわりから見ると、「なんか変な子」に見えていたかもしれません。
そのまま突き抜けちゃえばまた違った人生になっていたかもしれないけれど、まわりの目は気になったし、恋をすれば男ウケしそうな服を選ぶようになったし、貫くことはできませんでした。
そんなこんなですっかり忘れていたけれど、「わたしが本来好きなもの」のルーツはその時代にあるのだ、と最近気づいたんですよね。外部からの影響を受けず、ただただ自分の感情に素直に従っていられたあの頃。
そういえば、文章を書くことも、ストーリーを考える(妄想ともいう)ことも、絵を描くことも、すごく好きな子どもでした。忘れてたんですよね、すっかり。
シンプルイズベストなんて知らない
シンプルイズベスト!なんて、正直まっぴらゴメンでした。白・黒・グレーのモノトーンコーデになんの魅力も感じない、なんっも面白くない!って。
似合う人は確かに似合うし、カッコ良く着こなしてて、あれはあれで確かに素敵だと思う。一見なんでもないTシャツをさらっとオシャレに着ている人を見れば今でも激しく嫉妬するし、ああなりたいと本気で思うことだってしょっちゅうあります。
けれどわたしはやっぱり、基本的にシンプルに興味が薄いんです。盛って盛って、胸やけするくらいに甘ったるく、かわいいものを身に着けたい!というマグマのような衝動がいつもありました。
ユニクロもGUも、全然好きじゃなかったし、近づかなかった。あ、ジーンズは買ったけども。
「#ママコーデ」への羨望
時は流れ母となり、フリルもレースも着れなくなりました。子どもが引っ張るので、邪魔なんですよね。
ころんとしたフォルムが大好きだったおでこ靴も封印しました。あんな歩きにくい靴を履いて、子どもの後を追っかけることなんかできないし。
第一、オシャレして出かける場所がなくなりました。デートの相手だった彼氏は夫となり家族となり、もはやどっか行くと言えばスーパーへの買い出しが定番コースです。
でも母とて女。オシャレはしたい。
戦争のような赤ちゃん時代が終わりを告げると、また自然とそう思うようになりました。
そこで目をつけたのが「#ママコーデ」。
ネットを漁ればいくらでも出てくる、シンプルなのになんかオシャレ!というコーディネートに魅了されたわけですよ。わたしもあんなふうにシンプルを着こなしたい、フリフリがもう無理なら、せめて洗練されたおしゃれを体得したい、と。
結果、あんなに食わず嫌いしていたユニクロやGUでばかり服を買うようになりました。安くて、トレンドの服がいっばい買える、なんてすばらしい店だ!と、手のひらを返したわけですね。
鏡に映った自分に違和感
この間も、GUで春物の服をごっそり仕入れてきました。そこらへんを歩いてるおしゃれな人のコーディネートを参考にしまくったので、間違いはないはず、年相応のおしゃれなママに見えるはず!とウキウキして出かけたんです。
嗚呼それなのに、ふと鏡に映った自分、なんかぜんっぜん良くない。センスよくまとまったはずのモノトーン&シンプルコーデ、ぜんっぜんパッとしないし似合わない!
こりゃダメだ、と思いました。
服なんて暑さ寒さをしのげれば、あとはTPOを守れれば、残りは完全な自己満足の世界だってのに。 「#ママコーデ」 はわたしをウキウキさせてくれなかったのです。
このとき、わたしが求めているのはやっぱりゴテゴテの盛りファッションだと気づきました。
「なんか変な子」への原点回帰
大人になれば、親になれば、自然と変わってゆくものだと思ってた。身も心も「オトナ」になって、世間の言う「年相応」ってやつに落ち着いて…。
でもいざ自分がオトナな年代になってみて実感するのは、誕生日を幾度迎えたところで、好きなものはそう変わらないという事実。尊く、残酷なその真実でした。
30代になっても、母になっても、基本的に好きなものって若い頃となんら変わらないんだなというのが本日の気づきであった。
— 七尾なお*フリーライター (@nao_2205) 2017年4月27日
人よりも何倍もまわりの目を気にするショボいタチのわたしは、それが苦しくて生きにくかった。
けどわたしはその葛藤の渦から抜け出してライターになったのだから、もういいんじゃない?と。今さら何も怖いものなんかない、とっくにわたしは「なんか変な子」という原点に立ち戻ってしまったのだから。
ふとそんな悟りの境地に達したわけです。
大事なものは、いつだって自分軸!
△この記事でも書いたように、わたしの母は30代で亡くなってるんですよね。わたしも30代、「あと数年で死ぬことだってある」って考えたら、誰だかも知らない世間の目を気にして、好きなことから目を背けてるのってバカバカしく思えちゃって。
どうせなら思い切り好きなことをしよう、好きな服を着よう。自分の気の済むまで。その方がよほど健康的で、人間的で、ハッピーだよね!
「年相応に…」とか「そろそろ落ち着いといた方がいいよね」という、誰に気を遣ってんだかわからないの、やめよやめよ。
— 七尾なお*フリーライター (@nao_2205) 2017年4月27日
わたしと同じような息苦しさを感じている女の人は、きっとたくさんいるはず。そんな人達が呪いを解くきっかけの一つになれたらいいなーって思ったりもしているので、わたしはあえて好きな服を着て、好きなことをし続けたいな。
大事なのは「他人にどう思われるか」じゃなくて、「自分がウキウキ、ワクワクするかどうか」だと思うから。