小さな出版社に学ぶ、これからの生き方

メンタル・考え方

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先日本屋をぷらぷらしていて、ふと目についた「小さな出版社のおもしろい本」というムック本を買いました。

今回は、その巻頭に掲載されていた座談会「これからの本づくり」の一節が、これからの生き方とリンクするなあと感じた話です。

稼ぎに執着しない生き方があってもいいじゃない

巻頭特集の座談会では、わたしが住む仙台で出版社「荒蝦夷」を運営されている土方正志さんもお話をされています。(というのは、中を開いて初めて知ったんですが)

その中で土方さんが、こう仰ってるんですね。

好きな本づくりを続けながら自分の生活を営めるだけの収入があれば良いわけで、そんなに稼ぎには執着してません。

とまあ、当記事で言いたいのは全部この言葉に集約されているんですが。まさに、と。

「たくさんお金を持つ人が強い、えらい、幸せだ」というような思想が強いこの日本において、わたしもどこかで「たくさんお金が欲しい、そうすれば幸せになれるはず」と感じていた節がありました。

けれどその一方で、お金が自身の原動力にはなりにくいことも自覚していて。正直、「お金を稼ぐのって向いてないなあ」という思いが、日に日に強まっていきました。

そんな自分のことを、どこかで認められない思いもあったのです。向上心がない、バイタリティーがない。そんなんでこの殺伐とした世を生き抜けるか、と。

この言葉は、そんなわたしのモヤモヤを消し去ってくれました。

好きな仕事をしていて、そんでもって生きていけるだけのお金もなんとかある。じゃあ、オールオッケーじゃん、と。

多様性の中で生きる

稼ぐことに向かないわたしが存在する一方で、資産を増やすことに長けている人、向上心とバイタリティーの塊みたいな人、いろんな人がいるでしょう。

自分にない強みを持つ彼・彼女たちを、わたしはこれ以上ないくらいに尊敬しているし、何なら何度「ああなりたい」と願ったかわからない。

それでも、わたしはわたしであり、彼は彼であり、彼女は彼女であり。この世は多様性に満ちていて、みんなその中で一生懸命に生きているし、そうやってしか生きられないのです。

そりゃあ、いろんな状況の中で変化することもあるだろうけど、「その人らしさ」みたいな軸というか根っこというか、そういうのは基本的に変わらないものだと思う。

「その人らしさ」をみんなが大事に持ちながら、できる限り好きなように生きていく。

これからはもっと自由に、そんな生き方が選択できるようになっていけば、国民の幸福度も上がるんじゃないの……なんて、柄にもなくスケールの大きなことを考えたりもして。

幸せの尺度

好きな本づくりが続けられればいい

お金をたくさん稼ぐことが幸せとは限らないし、お金をたくさん稼ぎたいと強く思わないからといって、何かが壊れているわけでもない。

幸せの尺度は人それぞれであって、それが普通なんだよね、とひしひしと感じました。

みんなちがって、みんないい。の世界で生きていきたいなと。令和になったことだし、ここにこっそりと書いておこうと思います。