こんにちは。七尾なおです!
わたしはかつて、母親になる自信がありませんでした。自分がお母さんになれるとは、どうしても想像ができなかったのです。
周りの「お母さん」達を遠い存在に感じていた
同級生でも、早くに結婚した子達は次々と出産して、立派な「お母さん」になっていました。
ほんのちょっと前まで、みんな同じように学校に通って、同じようにくだらないことで笑いあっていたような気がするのに。
かつて同級生だったママ達は、しなやかでたくましい「お母さん」に、すっかり変貌していました。
すごいなぁ、と。
こどもができれば、わたしも自然とああなるのかな?と。
漠然とそう思っていました。
自分が母親になることへの不安、イメージが湧かない
わが家は俗に言う「できちゃった婚」で、誤解を恐れずに言うのなら、こどもを授かったのは偶然でした。
いろんな事情の人がいるからあまり大きな声では言えないけれど、妊娠検査薬に線が現れたときに思ったのは「やった!!」ではなく「マジか」
嬉しい、という気持ちはなく、かと言って嫌だったわけでもなく、少しの驚きと、ついにこの時が来たか…みたいな不思議な落ち着きと、なんとも形容しがたい心地がしたものでした。
その頃のわたしは、恋に溺れているだけの愚かな女で、彼氏(今の夫)以外に対して愛情を注げるとはとても思えませんでした。元からこども好きではなかったし、それがたとえ自分のお腹から生まれてくる子であっても本当に愛せるのか、そのイメージがまったくと言って良いほど湧いてきませんでした。
わたしはそんな女であるというのに、お腹はどんどん大きくなります。
わたしの中でひとつの命が育まれ、もうすぐこの世に生まれてこようとしている。
友人達のように、わたしも立派なお母さんになれるのだろうか?不安ばかりが大きくなっていきました。
変化は人それぞれ。ゆっくりでも焦らなくていい
産婦人科ではじめて写真を見たときには、豆つぶか何かと勘違いするくらいに小さかった赤ちゃんが、数ヶ月後にはしっかりと人のかたちをしていました。
それを見たときに、急にその子がいとおしく思えたんです。
わたしの中で、母性が開花した瞬間でしたね。
それからゆっくりゆっくり時間をかけて、少しは成長できたかな?と思えるくらいに変わってきたかなぁ、と感じます。
これはたぶん、人によって感覚がまったく違うのでしょうね。
妊娠前からすでに「お母さん」になる準備ができている人もいれば、わたしのようにのんびりペースで変わっていく人もいます。
周りを見渡せば、デキル人ばかりが目に入るものです。
自分の至らなさにガッカリしたり、不安になったり、ずいぶんと悩みました。
妊婦のときは実感が湧かなくても、赤ちゃんが生まれてくれば一変するのかも!と思ったりもしましたが、わたしの場合はそれほど急激な変化もありませんでした。
母親としての実感も、こどもへの愛情も、本当にゆっくり、じわじわと増えていったんです。
みんな最初は女の子
上の子はもうすぐ6歳になるので、わたしもお母さんとしてはもうすぐ6歳です。
ムスコを見ていると、「なんだかようやくいっちょ前になってきたな…」と感じます。
赤ちゃんっぽさが抜けて、もうほとんど「こども」って感じですね。(まだ時折、赤ちゃんの名残を見せますが)
わたしも同じ。
ようやくそれなりの「お母さん」になってきたかなぁというところです。
今でも、周りを見れば自分よりも遥かにちゃんとしたお母さんばかりで、ションボリしてしまいそうになるけれど笑。
でも、それでもいいかなって思っています。わたしはわたしなりの「お母さん」でいればいいんです。
ということで何を言いたいかというと、
こんなわたしでもやっているんだから、みんな立派にお母さんになれるんだよ!
っていうことです。
誰だって、最初はただの女の子だったんだもんね。