こんにちは!七尾なおです。
わたしは2人のこどもを帝王切開で出産しました。
現在、5歳と3歳。ほかのこども達とどこも変わらない、元気いっぱいの保育園児です。
今となってはそれがどうしたの?
としか思えない帝王切開出産ですが、当時の自分のナイーブっぷりといったらヤバかったと思います。
ということで、当時を振り返って書いてみました。
帝王切開出産についての偏見について
わたしがはじめて妊婦になったのは27歳(26かな?)のときでした。
周りにはすでにこどもを育てている友達もチラホラ、その中には帝王切開で出産した子もいました。
だからなんだとかいう偏見はまったくなかったし、むしろなんで偏見があるのかがわからないんだけど?というレベルでした。
友達が「帝王切開だからって、周りからいろいろ言われて傷ついた……」みたいな話を聞いて、はてなマークがいっぱい浮かんだのを覚えています。
今でもわからないんですが、いわゆる『帝王切開での出産は普通じゃないから、よろしくない』という妄言はなんなんでしょうか。
体感ですが、年配の人に多く見られる思想ですよね。『育児の常識』が時代とともに移り変わるように、昔はそれが常識だったのかもしれませんよ、確かに。
ただ、仮にそうだったとしても、そんな無遠慮なことばを投げつける神経がどうなのよ?という話ですが。
これが見ず知らずの人から言われるのなら、いくらでもスルーのしようがありますが、意外と身近なところからぶつけられることが少なくありません。
わたし自身も、とても近い家族からこのような偏見に満ちたことばを浴びせられ、頭にきた記憶があります。
どこから生んだって、こどもはこどもなんですよ。
母子ともに元気なのが一番。妊婦さんはとてもナイーブになっていますから、心ないことばで傷つけないでほしいものです。
と言っても、普通分娩で生むもんだと思っていたよね
帝王切開についての偏見はありませんでしたが、まぁ自分は何事もなく普通分娩(経膣分娩)なのだろうと信じて疑っていませんでした。
高齢出産だとか、持病があるとか、なにか思い当たる部分があれば別ですけれど、そうでもなければ大抵の妊婦さんはわたしと同じように「普通分娩」を想定してマタニティ生活を送っているはずです。
上の子を妊娠しているときの妊婦健診で、「逆子だね」と言われていました。
でも、妊娠中期はお腹の赤ちゃんはよく動くものだし、大半がそのうち元に戻ると聞いていたので特に気にも留めていませんでした。
ところが、後期にさしかかっても逆子のまま、赤ちゃんは回りません。
このあたりでさすがに「あれ?」と思うようになり、急に焦って『逆子体操』や『逆子が戻るお灸』なんかも試してみましたが、結局効果はありませんでした。
何週目だったか、もうだいぶ妊娠後期の妊婦健診で最終告知。
「帝王切開ですね」
もう、頭がまっしろでした。
それが、その看護士さんの人生何度目の告知だったのか知るすべもありませんが、もう少しこっちの気持ちに配慮した言い方あるんじゃない?ということを考えていたような気もします。
もう少ししたら、破水とか陣痛とかが急にくる。だからいつでも入院できるように準備しておかなきゃいけないね。
ヒッヒッフーとか練習するのかな?生まれると、突然からだが軽くなって、急激にお腹がすくって本当かな?
そんな、誰しもが通る(と思っていた)妊娠出産のレールから、突然ぽーんと脱落させられてしまったような喪失感でした。
病院を出たら、なんだかわけもわからず涙がぼろぼろとこぼれて、こんなに悲しいのに夫にはちっとも伝わらなくて、そもそもなにが悲しいのかもわかんない。そんなグチャグチャな状態でした。
恐怖を飲み込んで、開き直る
気持ちが落ち着いてからは、具体的な心配ごとやメリットをリスト化してみました。
そうやって、自分で自分を納得させようとしていたんだと思います。
【 心配ごと】
●産前産後の流れがハッキリしない
●必要なものはなにか?
●お腹のキズ
【 メリット】
●計画的に出産にのぞめる
●出産日(誕生日)を決められる
●陣痛に長時間苦しまずに済む
こんな感じだったかと思います。
心配ごとあれこれ
具体的な流れについては、またいつか書いてみようかなと思います。
お腹のキズについてはね、バッチリ残っちゃってますねw
まぁ、出産前はまだ『女の子』だったのでねえ。悲しくて悲しくてしかたなかったですよ。もうビキニが着れない!なんつって。(ビキニなんか数年来着てなかったにもかかわらず)
今はまぁ、なんというか…まったく気にならないそんなに気にしてないですかね。
女を捨てたわけでは断じてないんですけど、良くも悪くも?「女の子」ではなくなってしまったんですねぇ。
お風呂でこども達に「ここからキミたちが生まれてきたんだよ~」と説明してますw
メリットあれこれ
誕生日が決められるかどうかは微妙ですね。病院の都合もありますから。
ただ、計画的に出産できるという点と、陣痛に苦しまずに済む点は、やっぱりよかったかなぁと思います。
予定帝王切開の場合は、手術日を決めて、1日前に入院して準備します。しっかり心の準備をしてから出産にのぞみます。で、手術自体はあっさりとしたものですから、すぐ終わります。
わたしは1人目のときは部分麻酔で、2人目のときは麻酔の効きがいまいちだったので全身麻酔でした。全身麻酔だと、もう意識ないですからねー。知らん間に生まれてるんですよ。これはちょっと悲しかったですねw
ただ、陣痛の苦しみがない分、術後の苦しみが待ってます。
すっっっごい痛いんですよ。お腹が!
痛くてまともに動けないのに、慣れない赤ちゃんのお世話をしなければいけなくて。
1人目のとき、わたしマジ泣きしました。暗い病室で、生まれたばかりの小さな小さな怪獣と2人っきりで、ぼろっぼろ泣きました。
なかなか「助けて」と言えない性格なのが、よくなかったんですね。もっと気軽に頼ればよかったんですけど。
なんか、変に「これは修行だ!」とか思っちゃって。退院後は、助けにきてくれる看護士さんもいないんだから、今のうちに慣れておかねばならん、みたいな。
今思うと、こんなふうに鼻息荒くする必要、まったくなかったです。
むしろ入院中くらいしか甘えられないんだから、ガッツリ甘えておくべき。楽しておくべき。
退院したら、イヤでも赤ちゃんのお世話しなきゃいけない状況になりますから、その日常の中でちょっとずつ慣れていくようになるんです。
入院中の数日間にひとりでがんばったのなんて、ぶっちゃけ経験値のうちに入らないんじゃないかな。
さいごに
帝王切開での出産について、ふと思ったので書いてみました。
具体的な流れや、あってよかったリストなんかはまたいつかまとめてみようかなぁ。
正直なところ、どうやって生んだか、生まれたかなんて、これくらい月日が経ったら小さなことです。
帝王切開出産になると決まったあの日、大泣きしたわたしに言ってあげたいですよ。
心ないことばに傷ついたあの日のわたしにもね。
帝王切開に役立つ持ち物については、こちらの記事もご参考に☆↓↓↓
