「あ、あれやってみたい!」
ふとそんなふうに思うこと、ありませんか。わたしはしょっちゅうあります。
昔から、突拍子もないことをポンと思いついては口にして、よく夫にあきれられています。わりと現実的で慎重派だと思ってるんですが、根っこの一部がいまだに夢見る夢子さんなのかもしれません。そこはあえて否定しません。
我ながら、笑っちゃうよなーって思うこともたくさんありますよ。「何言ってるんだろ、わたし」って。
でも、わたしはそんな自分がけっこう好きなんです。
「何にも熱くなれないより、熱しやすく冷めやすい方がいいじゃない!」って思っています。
数々のマイブームが消えていった
趣味レベルでの話なら、突然「服を作ってみたい」と思いたって、ものすごく高いミシンを買ったことがありました。それまで、そういう趣味はまったくなかったんですけどね。
不器用、というか雑な性格が災いして、裁縫はあんまり向いていないと感じましたが、それでも服作りは楽しかったです。最近ではすっかり出番の減ったミシンですが、稀に子ども達の小物や洋服作り、裾上げなんかに活躍しています。意外なところで役に立ったなぁと、ちょっと嬉しいです。
自分の結婚式では、どうしてもかわいいウエルカムボードを自作したくて、スイーツデコにハマりました。あれらが何でできているのかすら知らない状態からの思いつきチャレンジでしたが、ネットで情報収集して、本も買って研究しまくって、自己満足度120%のウエルカムボードが完成したのは良い思い出です。
他にも、ジェルネイルを始めてみたり、小物をストーンでデコり始めてみたり。どれも突然でしたよ。
「やりたい!」と思うと、もうやらずにはいられないんですね笑。
結果は散々で、趣味として続いているものは何ひとつありません。始めるにあたって先行投資もしているわけですが、まぁはっきり言って「ムダ金だった」と言われても仕方ないのかもしれません。
悩んでいる時間が一番もったいない
わたしはあまり行動力には自信がない方で、動き出すまで時間がかかるんですね。
「趣味としてずっと続けられるとは限らないし、そんなものにお金を出していいの?」って思ってしまうんですよ。どうしても。
けど、そうやって悩んでいる時間こそが実は一番もったいないんですよねぇ。
それが続けられるかどうかは始めてみなきゃ永遠にわからないし、始めてみない限りは「やってみたい!」という好奇心や興味は消えることがありません。
「やってみたいけど、できるかなー。でもなー。うーん」ってずっと堂々巡りするハメになるんです。
一歩踏み出す勇気もないけど、スパッとあきらめることもできないから、結局そのことばっかりに心がとらわれてしまって、時間だけが過ぎていくんですね。そうやって、いったいどれだけの時間をムダにしてきたことか…。
「やってみたい」ならまずはやってみる!すべてはそこからなんですよ。
惜しむなら、お金より時間
いろいろなモノに手を出しては続かなかった過去を持つわたしですが、一つとして「やめておけば良かった」と後悔したことはありません。もっと早くやれば良かったと、思ったことはありますけどね。
たとえば、わたしは現在、兼業でライターの仕事をしていますが、この仕事にはじめに興味を持ったのは3年くらい前のことでした。当時、「もうアラサーだっていうのに、今さら未知の領域に踏み込もうだなんて…」と悩んで悩んで、結局一歩が踏み出せずに終わってしまったんですよね。
それから3年を経て「やっぱりやってみたい!」という気持ちが再燃し、今は少しずつですが収入を得ることができています。
クラウドソーシングのランサーズで本格的に活動を始めたのが今月からで、仕事や育児の合間にちょこちょこと作業する感じですが、一ヶ月目の手取りは3万円とちょっと。副業でできるおこづかい稼ぎとしてであれば、まずまずの金額じゃないでしょうか。
もし3年前にもっと本腰を入れていたら、今ごろどうなっていたんでしょう。そう考えると、少しだけ悔しいです。
それでも、今スタートを切れた自分のことを全力でほめてあげたいんですよ。
このタイミングでも決断できなければ、また3年後のわたしが同じように「3年前に始めていれば…!」と悔やむかもしれないからね。
今のところ、わたしはずっとこうして物を書くことを生業として生きていけたらいいな、と思っていますが、もし3年後にはまったく違う道を歩んでいたとしても何も後悔しないだろうと思います。
使い古された言い回しをするならば「やらなくて後悔するよりやって後悔した方がマシ」ってやつですね。そして経験上、やって後悔ってあんまりないような気がします。
「ライターにすごく興味があってやってみたけど、わたしには向いてなかったんだ」って気づけることが、何よりも大きな収穫ですから。
そこに気づけたら、もう「やるか、やらないか」で悩むことはなくなりますからね。スパッと見切りをつけて、他の道を探せばいいんです。
だから「やってみたい!」と思ったらサッサと始めて、「なんか違ったな」と判断したらサッサとやめたらいいと思います。本当に惜しむべきものはお金ではなく、時間なのですから。
「やりたいこと」をつまみ食いしよう
わたしはもう30歳をこえて、子どもを2人も産んで「なのに、今さら新しい冒険始めるってどういうことww」みたいな、本当には聞こえていないイメージ上の声におびえてなかなか行動できずにいました。
もしかしたら、イメージ上でなくて本当にある声なのかもしれないですけどね。でも、気になっていたのは始めるまでで、いざスタートを切ってみると、思った以上にまわりの反応なんてどうでもいいと思えるようになりました。
わたしはやりたいことを、やりたいようにやっているだけ。それは別に特別なことでも、すごいことでも、批判されるようなことでもなくて、理解してもらえれば嬉しいけど、理解されなくてもまぁ仕方ないかなって思うくらいですね。
だから誰だって、いくつになったって、何かをしたいと思う気持ちを特別視しなくていいんじゃないのかな。
「ちょっとつまみ食いしてみよっと」くらいの感覚で、手を伸ばしてみたらいい。おいしくないと思ったら、もう食べなきゃいいだけなんだから。