苦労は報われるの?と泣きたくなったら、「そうかもしれない」と考えることにしている

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こんにちは!七尾なおです。

つらいこと、苦しいこと、できれば避けて通りたいと思いながらここまでやってきました。
大体の人は同じように思っているよね?

たまに、進んでイバラの中に突っ込んでいっちゃうような人もいるけれど、
そういう人が求めているのはイバラの先の綺麗な花でしょう?
その花を手に入れたくて、その為になら多少の傷くらいは覚悟のうえ!ということですよね。

今日はそんなお話を。

何かと苦労が多かったかもしれない

世の中にはいろんな人がいるから、誰が幸福だとか誰が不幸だとか、そんなことは一概には言えません。

わたしは親を思いがけないかたちで亡くしたり、DV男につかまって青春時代を棒に振ったり……。

ちょっと普通よりもバリエーションに富んだ人生を送ってきましたが、だからと言って悲壮感たっぷりに不幸アピールするのは嫌ですよ。

それに、そんなわたしを助けてくれ、支えてくれた人が常にまわりにいたこと、それは何よりも幸せなことでしたから。

そんなわたしですが、時には「なんでわたしばっかりこんな目に……!」と恨み言のひとつやふたつ、言いたくなることもあります。

ついつい、隣の芝が青々として見えてしまって、「あの子はあんなに幸せそうなのに、わたしは……」なんて思ってしまうんです。

でも、そんな時はこう考えることにしています。

あの経験/今の経験のすべてが、わたしという存在を作り上げている。だから、無駄なことなんて何ひとつないんだ。

進んでイバラの中に入り込んだわけではないけれど、気がついたら迷い込んでいた。
それなら、先に綺麗な花があると信じて突き進む。
そんな感じでしょうか。

苦労が報われるとは限らない

でもはっきり言って、それって綺麗ごとですね。

イバラの先に花が咲いている保証なんてどこにもないし、よしんば咲いていたとして、そこまでたどり着けるとは限りません。誰かに先を越されてしまう可能性だってありますね。

自分は傷だらけになってまでイバラの中を歩いてきたというのに、実は回り込めば綺麗に整備された道があったとか。

苦労が必ずしも報われないことを、わたしは知っています。

わたしの家は「大人の事情に子どもが首を突っ込むこと」をひどく嫌う傾向がありました。そのため、父と離婚した後で母がどんな思いでこども達を育ててきたか、はっきりとは知りません。

それでも、自分も子を持つ母親となった今ならば、少しは母の苦労を慮ることもできるような、そんな気がするのです。きっと、わたし達こどもには決して言えない悩みをたくさん抱えながら、それでも気丈に振る舞わなければと奮闘していたのだと思います。

だって、わたしが同じ状況になればそうするでしょうから。

そんな母が、ある日突然亡くなりました。
母方の祖母は、泣きながら「あの子は幸せだったのかしら」と言いました。あんな死に方をして、幸せだったと言えるはずがない、それまでの苦労も何もかもが泡のように弾けて消えてしまったのだから。
当時、そう思いましたが口には出しませんでした。

わたしはあの時、「人生には良いことと悪いことがバランスよく用意されている」という、それまでの思い込みが幻想だと思い知ったのです。

自暴自棄になったところで何も残らない

中学生にして、人間にとって死というものがどれほどに身近なものであるかを知りました。自分にとってはまだ遥か遠くにあると思っていたものが、ふと気づいたらすぐ隣に寄り添っていたのです。

それでもわたしは生きていて、ずっとずっと泣き続けることはできなくて、「そろそろ学校に行かなきゃヤバイよね」とか「あー好きな人に会いたいなぁ」とか考えるようになるのです。結局のところ、死ぬまでは生きていかなきゃならないんですよ。

自暴自棄になったところで、何も手に入らないし何も残らない。それなら「きっとこの先に、見たこともないような美しい花が咲いているはずなんだよ!」って自分に言い聞かせながら進んだ方がいい。

綺麗ごとでも、偽善でも、ないよりマシじゃないですか。

すべては報われると、わりと本気で信じてる

なんだって、気の持ちようなんですよ。
身も蓋もないかもしれないけれど、結局のところはそんなものだと思っています。

もちろん考えるべき局面では、しっかりと頭を使って対処しなければいけなくて、常に精神論じゃ乗り越えられないけれど。考えても、答えが出ないことなんてたくさんありますよね。

それならあんまり悪い方にばかり考えないで、良いように思っておけばいいんです。ゴールに向かって走り続ければ、いつかはたどり着けると信じたっていいじゃないですか。今は傷だらけでも、最後には綺麗な花を抱えてにこやかに微笑む、そんな自分を夢見てナンボじゃないですか。だって人間だもの。

どうせ、いつか死ぬまでは生きなきゃいけないんです。一寸先は闇、なんて考えにとらわれてばかりいては、どこへも行けなくなってしまうよ。